第3話:『大凧破壊命令』後編

2度目の浜松訪問となった、国際凧揚げ大会。あの以前見た25帖の大凧が特別に揚がるとの事で
このチャンスを逃す訳にはいきませんでした。

凧会館の人の話ですと、大切な凧なので大会の後は再び館の方で保管、展示することになるだろうとの事。

撮影でこの大凧が使えれば…
とりあえず、落ちて壊れない事を祈りつつ、ついに大凧が揚がる時間がやってきました。

あいにくその日は風が弱く、大凧が空高く揚がる有志は見る事ができませんでしたが、低空ながら浮かぶ姿に、神秘的な何かを感じたのでした。

少し時間をおいた2回目の挑戦も風の状況は変わらず残念ながら失敗に終わり、僕たちはまず大凧の関係者に挨拶に行く事にしました。

と、まさにその時 どこからともなく声が

『さー、壊すっぺ』

『ウィーン』
この中にありそうなチェンソーや、ハンマーを持ち出し大凧に向かってゆく人々。

『ええええええええええええええええええええええええ、ちょっと待ったぁぁあああああ』

猛ダッシュで凧に走って行き、事情を説明します。

ここから話は急展開。まずは顔見せくらいのつもりで考えていたのですが、凧の大会という事もあり
、浜松、遠州を代表する凧の会の重鎮が一同に勢揃い。

『25帖の大凧を映画であげたいだってよぉー』

今思えば、この日皆さんと会っていなかったら、そもそも映画自体完成しなかったと言っても過言ではありません。

そして皆さんに、「何でここまで苦労しなくてはいけないんだ」と思う日々は訪れなかったに違いありません。

あの場所で出会った為に…。

ラッキー!!

つづく。
第3話:『大凧破壊命令』後編


この記事へのコメント
あのーひ、あのとき、あのばしょで、たこにであってなかったら~♪♪


まさに今日のこのコメントもこのブログもそしてこの映画もなかったでしょうね。本当にキセキと出会いの大切さが身に沁みます。
Posted by いなばだいすけ at 2006年06月10日 14:16
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