映画を10倍楽しく観る方法という事で本日から公開まで軽く連載してゆくこのコーナー。
今日は第一回目という事で、まずは『脚本』についてのお話。
僕はアメリカで映画の勉強をしていたのですが、大学入って最初に聞かれた事は、
『映画で一番重要な物は何?』という質問でした。
これは誰でも分る簡単な事なのですが、映画で最重要なのは『脚本』です。
映画に携わる人なら誰でもそう答えるのですが、しかし、我が国ではそうは言っても脚本はあまり吟味されず置いてかれる事が多いようです。
今回、僕が脚本の本田さんに、最初に伝えた意向はこんな感じでした。
1. ニューシネマパラダイスみたいなのがやりたい。
2.小学生と女子高生の奇妙なコンビがいる。
3.電車に乗っての冒険がある。
4.少年が凧を作る気持ちは、秘密基地で巨大ロボットを作るようなワクワク感が欲しい。
5.一人のバカの決意と行動で、町の人の心が一体となり、大きな事を成し遂げる。
では、話を詰めて行きましょう!! しかし、ここからすごい難航。まぁ、僕がその時期ヤバイくらい忙しい事もあり、ちょっと本田さんに預けすぎてしまったのが原因です。
本田さんは僕の最初の映画という事で、僕がやりたい事すべて反映させてあげようと悩んでいた模様でした。
そして、ロケ班で訪れた浜松。その日は国際凧揚げ大会というイベントが行われていて、それを視察に行ったわけですが、わざわざ取材の方もいらしてまして、どんな内容の映画なのですか?と質問されてしまいました。正直、その時はまだ頭の中が真っ白な状態。
良く何を言ったのか覚えていませんが、心の中ではこんな事を考えていました。
『東京から転校してきた小学生の男の子が、浜松の巨大な凧と出会い、それで宇宙からの侵略者と戦うお話です。』
すでに頭の中では、その宣伝がこだまする。
『今度は戦争だ!!』
うん?今度は戦争?って事はやっぱパート1を作らないとなぁ。
帰りの新幹線の中、もしそれが新聞に載ったら、結構笑えるなぁと思いつつ、真剣に物語を考えないといけないなぁー、と思ったのでした。
つづく。